HROFFT
はじめに
HROFFTについての問い合わせが多いので、ここにまとめておきます。
HROFFTとは
HROFFTとは、大宮工業高校の大川一彦さんが作成した、
HRO(Ham Radio Observasion:アマチュア無線の電波を使った流星観測)の為のソフトです。
受信機の音声出力をパソコンのサウンドカードに入力し、HROFFTを用いることで、
即時フーリエ解析処理して、ディスプレイに表示することができます。
また、10分おきに結果を画像ファイルとして保存してくれます。
HROFFTの入手方法
最も多い問い合わせメールがHROFFTの入手方法ですので、最初に書いておきます。
HROFFTはネットワーク上には公開されていません。
HROFFTと同じ機能のソフトのMROFFTが有り、ネットワーク上に公開されています。
HROFFTの代わりにMROFFTの利用を検討しても良いと思います。
HROFFTは、CQ出版社から出ている
「流星電波観測ガイドブック」に
収録されていますので、こちらから入手されることをお薦めします。
「流星電波観測ガイドブック」には、HROFFTはもちろん、
流星の電波観測(HRO)に必要なソフトはCD-ROMに全て収録されていますし、
HROの観測方法を紹介したビデオ画像も収録されています。
本の内容も、HROFFTの使い方だけではなく、流星観測を行う為の基礎的なことから応用まで、
わかりやすく書かれてあり、流星の電波観測をおこなうえで必要な情報が全て網羅されています。
HROFFTが無くても観測はできます
基本的に、HROFFTは無くても流星の電波観測は可能です。
「HROFFTが無いと電波観測ができない」とか「HROFFTさえあれば(受信機は無くても)観測ができる」
ように思って問い合わせしてくる方が少なからずおられます。
HROFFTは「記録するだけ」のソフトですので、テープレコーダのようなものとお考えください。
HROFFTを使う前に確認しましょう
まずは、手元にある機材(アンテナと受信機)で実際に流星エコーが耳で聞こえるかどうか
確認してみましょう。
流星エコーを(耳で)聞くことができなければHROFFTも使えません。
まずは、耳で聞いて、そのエコー数を紙などに書いて記録してみてはいかがでしょうか?
流星を見るのではなく「流星を聞く」ことになるので、また違った面白さがあります。
しかし、24時間流星エコーを聞き続けることは不可能なので、HROFFTの出番となります。
HROFFTで記録しておいて、後で流星エコーをチェックするということになります。
HROFFTを使っても人が数えます
HROFFTを使うと、流星が何個流れたかすぐにわかると思っている方も多いようです。
しかし、実際はHROFFTの出力する画像の中から「人間が判断して流星エコーの数を数える」
作業が必要です。
1日で、144枚の画像をチェックする必要があり、その作業を楽にするためのツールが
HROViewです。
できれば長期で観測しましょう
電波観測は群流星(例えばしし座流星群の流星)のエコーか、
それ以外の流星(散在流星といいます)のエコーかは分けることができません。
群流星の時だけ、観測しても得られた結果(流星数の変化)は群流星の出現を表すのか、
散在流星の普段の日周変化なのかは判断できませんので、
できれば、長期で観測されることをお奨めします。
お問い合わせは:山本道成までどうぞ。