「しらせ」は3日にオーストラリアのフリーマントルを出港。今頃みっちゃんは海の上・・のはず。
航行中「しらせ大学」なるものが何日間かかけて開催されるらしい。
しらせに乗っている全員を対象に、観測隊員の内、何人かが講演をするのだそう。
みっちゃんはその講師を頼まれたらしく、私の実家にいる間、何を話すか等、準備をしていた。
予定通りなら今日がみっちゃんが講師をする日だ。
レジメを見せてもらったら、みっちゃんの名前の後に、なんと「教授」とついていた(@0@ )!!
この講演会のことを「しらせ大学」と名前を付けたから、講師を「教授」と表現したのだろう・・。
もちろん、みっちゃんだけでなく講師をされる方全員に「〜教授」とついている。
みっちゃん・・名札には「物理学者」、しらせでは「教授」・・。
皆様のおかげで、人生の絶頂を迎えております( =▽=)++
みっちゃんは前隊と交代して昭和基地に入るまで「音信不通宣言」をして行ったが、気が変わったのか、
「しらせ」からメールが届いた。
みっちゃんメール 「船の揺れが酷くて気分悪いです。」
みっちゃんは、まだ軽い方らしいが船酔いで完全にダウンしてしまっている隊員さんがけっこういるらしい。
「音信不通宣言」をして行ったヤツが
わざわざ「気分悪い。」と書いてきたのだから、
よっぽど気持ち悪いのだろう・・・(−_−i)
私の母に話すと
「お産といっしょや。苦しいても耐えなしゃあない。そこを通り抜けな・・・」
という、深いような・・よく考えるとそうでもないような( なぜお産??)言葉をもらった。
南極に行くためには必ず通らなければならない道・・。
苦しんで苦しんで、でも、その先に大きな喜びが待っている!!
・・・と、考えると「お産」に似てなくもないか・・な?(私は経験ないので)。
とにかく、お産に例えるという事は、母が、みっちゃんの南極行きを、
それと同等の大仕事だと思ってくれているのだろう。
私からも一言。
「苦しくても頑張ってね〜。」
きっとお産の時でも、旦那はこう言うしかないんだろうな。
4日の「しらせ大学」でみっちゃんは一体何を話したのか?
本人のメールには「ボクの講義はおわりました。」
しか書いてない(^_^;)
ところが、「南極から日本へ」
の12月5日の記事でみっちゃんが、どんな話をしたのか知ることが出来た!
インターネットってすごい!!・・・というより、それ以前に
夫の講義を取り上げてくれて有難うございますm(_ _)m
夫の言動を他所様から知るなんて、なんか不思議な感じ・・・^^;
「観測隊員の家族への説明会」でもらった「しらせ行動計画」によると、今日「南緯55度」を超える予定らしい。
「南緯55度を超える」事にどんな意味があるのか!?それは・・・
「極地手当て」がつくのだ!!
え〜と、「寒冷地手当て」みたいなもん・・・カナ?
南極への航路に「暴風圏(南緯40〜60度)」がある。
その恐ろしさを表す「吠える(南緯)40度、狂う50度、叫ぶ60度」という言葉がある。
壮行会の時、しらせ船長さんもお話されてたっけ・・「船が53度傾いた」と。
一般に「南極圏」と呼ばれるのは南緯66.5度以南らしいが、こういう事も考慮して
55度から「手当て」なるものがつくのだろう(勝手な推測)。
みっちゃんは今、暴風圏の、ど真ん中にいるってコトか・・。
本日のメール 「今日は遊びに行けなくて、酔ってしまいました。」
・・・・・仕事してると酔うんかい・・(i ̄▽ ̄)
たしかに遊んでる方が気がまぎれて酔いにくいわな。気持ちは解る^^;
ちなみに「家族への説明会」の時に聞いた話だが、慣れてくると「船の揺れるタイミング」が解るらしい。
食事中に「揺れが来る!!」と察知した時は両手に、ご飯とみそ汁を持ち、
両肘でメインのお皿を支えて揺れをやり過ごすのだそうだ。
スゴイ\(@0@)/!!
人間の適応能力ってスバラシイ・・。
「狂う南緯55度」想像図
どんな時でもゴハンは大事。
波を受けながら進むしらせ↓
最近のみっちゃんからのメールには、「船にぶつかる事が、あるくらい氷山が増えてきた」事や、
「鯨やユキドリを見た」事などが書いてある。
ずっとメインテーマになっていた「船酔い」については、もうほとんど書かれていない。
南緯60度を超え(「進め!しらせ」より)、
どうやら船酔いのピークは過ぎたらしい。
本格的に「南極地域」を楽しみ始めた様子(^^)
みっちゃんから、とうとう定着氷(海岸に接して形成してる氷の陸みたいな?トコ)に
「しらせ」が進入したというメールが届いた。 いよいよ「砕氷艦」の本領発揮!「後退しては突っ込んで」を繰り返して氷を 砕きながら進むのだ!!(チャージングというらしい) 矢印の、でっぱった部分が氷を砕く武器(?)になるそうだ。 映像としては砕く海氷からのをゼヒ見てみたいと思う。 せまる「しらせ」!砕け、散る、ぶあつい氷!!迫力あるやろなぁ( =▽=)++ でも、このアングルは、かなり危険かも・・・(想像図) |
夜(といっても、南極は今、白夜で太陽は沈まないらしい)停泊していたら、
な〜んとアデリーペンギン達が50羽ぐらい
「しらせ」を見学に来たのだとか!!
アデリー達からすれば「おっ今年も来たんか!」てな感じなんやろなぁ。
(一列になって、しらせ見学に来るアデリー達の動画↓
アデリー達は寝っ転がって、そのまま「しらせ」の側で眠ったそう。
あ〜想像するだけで・・・かわい〜い(>▽<)!!
メールには「寝っ転がった姿がおもしろかった」とだけ書いてあった。
南極行きの動機にもなっていたペンギンに会えたのだから、
もっと嬉しさや感動を書き綴ってても良さそうなもんやけど・・。
みっちゃんは普段から感想をあまり口にしない人だ。
何かについて感想を求めても、たいていは「べつに」「まあまあ」
「わからん」この3つの内どれかで片付けようとする。小憎らしい・・(^^;)
だから自分から「おもしろかった」など感想を言う時は、ものすごく感動した時なのだ。
きっと船から飛び降りてアデリーちゃんを
ギュウしてスリスリしたい程うれしかったに違いない(^^;)
いよいよ南極上陸の時が近付いてる。みっちゃんは明日、ヘリコプターで昭和基地へ運んでもらう予定だそうだ。
船酔いはしたものの、母の言葉を借りれば今回の航海、「安産」だったと言えるのではないだろうか?
関係者の皆様、本当に有難うございますm(_ _)m
とうとう「昭和基地に入りました」というメールが届いた!
定着氷域に停泊した「しらせ」からヘリコプターで昭和基地まで移動して、
ついに南極に降り立ったのだ!!
みっちゃんはずっと前から南極でヘリに乗せて
もらえるのを楽しみにしていたが、はしゃぎすぎて落ちたりすることもなく、無事に基地まで
運んでもらえたようだ。
報告のメールはたったの3行。業務連絡みたいな内容やったけど送信日時(南極ではおそらく深夜)
と最後の「寝ます。」という言葉が、みっちゃんの状況を充分語っていた(^^;)忙しんやね・・。
と、思っていたら・・・
みっちゃん 「もしもし、いま昭和。電話のテスト。」
私 「???」
夜10時ごろの電話。声ですぐ、みっちゃんからと分かった。でも、
昭和基地に入ったばかりで、こんなすぐ電話が来ると思ってなかった私は状況がつかめず
混乱した。
・・・で、とりあえず訊いた・・
私 「鼻つまってる?」
1分も話してないと思う。ナゼ電話のテストをやってたのか?ナゼそれがココにかかってきたのか??
私を混乱させたまま、みっちゃんは電話を切った。やっぱ忙しんやね・・^^;
わかった事は昭和基地の外は風が強くて、みっちゃんの鼻がつまっていた事だけ・・。
いや、もう一つ。
南極からの電話って意外とよく聞こえるわ・・。
ため息大陸 | 火の玉大陸 | |
---|---|---|
お付き合いいただき有難うございます<(_ _)>
みっちゃんからは「昭和基地に到着した」というメール以来なんの音沙汰もない。
思う存分、力の限り「南極」を楽しんでんねやろなぁ。
で、夜はバタン・キューってやつかな?
便りがないのはなんとやら・・と思っていたが、「聞きたい事」があって出したメールにも
返事がこない。
別にたいした用件じゃないけど、何件か溜まってくると返事を忙しいから「書かない」のか、それとも別の理由で「書けない」のか?
心配しないと決めてはいるが気になってきた。
――ので、
「返事くらい、くれないとキレるぞ。」
と、健気に待つ妻の心境を可愛らしく表現したメールを送ってみたら、やっとみっちゃんからメールがきた(^^)v
ありがとう、やさしい夫よ♪(←脅しておいて・・^^;)
メールのはじめに「メリークリスマス from 昭和」と書いてあった。
お〜!世間のイベントには無関心で、英語が人一倍、苦手なみっちゃんが・・・!
こんな気の利いたあいさつをメールに書いてくれるなんて・・!!
うれしいなぁ(T-T)
みっちゃんメール 「昼間は作業(建物の解体作業や、測量など)をして、
夜は打ち合わせとかで、
寝不足でずっと眠い。。メールはもう少し勘弁して。」
あああああ〜、やっぱりか!無理させてゴメンヨ〜(T▽T)
やりだすとアレもコレもて止まらん性格やからな〜^^;
おまけに夜中でもお日さん出っぱなしで、なかなか「寝る気」になれんのやろな。
でも結局、私が「聞きたい事」への返事は書いてなかった^^;読んでないな?
ケガとかが原因でメールを「書けない」のとちゃうて分かったから、ええです。
みっちゃんは要領よくて器用やけど(私に比べて)、なんでか、うっかりケガ多いんよ。普段から・・(−_−i)
溜まっていた私の「聞きたい事」の、お答えメールが、まとめて返ってきた。
私が聞きたかった事の中で、このページに関係あるのが19日の電話のこと。
この前のは「イリジウム」と呼ばれる人工衛星を使った携帯電話のテストだったそう。
この電話機で南極に置いた観測機器のデータを日本へ送るらしい。
機器のテストをしていて、国内の対応者へかけたけど、つながらなかったので、
とりあえずかけられる所・・ということで私に電話したのだそうだ。
明日(29日)から仕事のため一泊予定で昭和基地を離れるそうだ。
昭和基地のある「オングル島」からヘリコウプターで
内陸の「H100地点」へ運んでもらうのだ。
内陸は気象条件が厳しいようで、
仕事(たぶんアンテナ立て)
が終わっても悪天候で迎えのヘリが来られない場合を想定して1週間分の食料を持って行くらしい。
運が悪ければH100で新年を迎える事になる・・^^;それは「できるだけ避けたい」
とメールに書いてあった。
みっちゃんは自称「晴れ男」(←研究者の言葉と思えんが^^;)なので大丈夫でしょう。
昭和基地プチ紹介
↑の赤い印の部分を拡大すると・・・
昭和基地は「東オングル」という島にあるので、正確に言うとみっちゃんはまだ南極大陸に
立っていない事になる^^;
「H100地点」は大陸にあるらしいので、初上陸になるというわけ。
基地の名前かと勝手に思い込んでたけど、「H100」とは、昭和基地から100kmほど離れた、
目印に旗竿とドラム缶が1個置いてあるだけの「ポイント」なのだそうだ。
「基地」どころか小屋もない。そこではテント泊まりするしかない^^;
いくら夏とはいえ南極でテント泊まり!?どひーo(>▽<lll)o想像できん!!とんだ冒険野郎だチミは!?
しかし、さすが晴れ男のみっちゃん。
天候に恵まれたのか結局、H100から日帰りで戻ってきたそうだ。
みっちゃんからのメールをこう呼ぶ事にした。「みちみち」という響き、
私はかわいいと思うが「みっちゃん」と「みちみち」はセットになると某童
歌を連想させるので本人は嫌がるかも?苦情がきたらやめよう。
さて、本日の「みちみちメール」↓
「明日(12日)からスカーレンに行ってきます。
3泊4日で、帰りは15日の予定です。」
――以上――ホントにコレだけしか書いてない^^;
ス・ススス「スカーレン」て誰よ!?
――とか言いたくなる西洋女性のような名前(−−i)
スカーレット・・いや、スカーレンには一体何をしに行くのか?
そこには何があるのか??
ヘリで行くのか雪上車で行くのか???
「スカーレン行き」は急に決まったんかなぁ?
昭和に帰って来たら「みちみちメール」で詳しく教えてくれるかな^^?
私と同じく「スカーレンって何?」と思われた方は・・↓
「南極〜地球の未来を見つめる大陸からのメッセージ」
みちみちメール 「2日ヘリが飛ばなくて、スカーレンで停滞してました。
いま昭和基地に帰ってきたところです。」
ブリザード
のため、迎えのヘリが飛べなかったそうだ(正確には
ブリザードちょっと手前の「プチ・ブリザード」だったらしい)。
みっちゃんがスカーレンへ行ってしまって音沙汰のない間は、
リンクを張らせていただいているサイト様から
スカーレンへは「ヘリ」で行ったことや、悪天候のせいで帰りが遅くなっていること、
向こうではテント生活等の情報をいただきました。有難うございます。
南極のブリ(ブリザードのことをこう呼ぶらしい)の中をテントで2日間・・・ま〜、さぞ楽しくすごした
ことでしょう(-"-)
みちみちメールの最後に「あとで、詳しく報告します。」
と書いてあったので、スカーレンでの冒険談を語ってくれる♪・・のかと思いきや、
そのあと送ってくれたのはスカーレンのものすご〜く詳しい地図。
「詳しく報告」ってスカーレンの位置のことか( ̄▽ ̄i)?夫。
みっちゃん、相変わらず絶好調のよう(-"-)
昭和基地周辺プチ紹介
みっちゃんを南極に連れてきてくれた「しらせ」が12日、
46次越冬隊と47次夏隊を乗せて、日本へと帰っていったそうだ。
越冬交代式の事など、
聞いてみたい事は山ほどあるが、近況を語るみちみちメールは来ない。
アデリーちゃん達に夢中で私のことを忘れてる可能性高・・
い〜やいやいや・・・
きっと愛する妻にメールを書くヒマもないくらい超多忙なのだ!うんうん(ii ̄− ̄)゛
今までの、みちみちメールを読み直して、
楽しかった―――ペンギン大接近、氷山いっぱい見た
大変だった―――しらせでの船酔い
だろうか?
H100、スカーレン、西オングルも大きなお楽しみイベント仕事だったに違いないので、
ゆとりが出来た時には、ゼヒもっと写真や当時の様子などをメールしてもらいたい。
・・・・・「忘れた゚。( ̄∇ ̄*)」とゴマかされる可能性大だが(-"-i)
しかし、この先みっちゃんが今よりヒマになる事てあるやろか?
オーロラ観測は、これからが本番だろし、みっちゃんは夜の星を観測するのが本職(のはず)。
極夜(太陽が昇らない時期)が来れば星は観測し放題。オーロラが出てなくても、お天気さえ良ければ仕事は
いくらでもある^^;
南極の冬はブリザードやらで天候が厳しいらしいが、みっちゃんは、幸か不幸か「晴れ男」。
むしろ越冬中の方が、忙しいかも知れない・・・。
私が実家に引っ越して約5ヶ月。嫁に行った娘が何ヶ月も実家にいたら、ご近所さんは不思議に思うだろうし、
向こうからは、さぞかし理由を聞きづらいだろう。だから、引っ越してすぐに、ご近所さんには、あいさつがてら、
みっちゃんの事を話していた。
しかし、意外な質問者が現れた。なんと、まだ4歳の姪っ子。
「おばちゃん、なんで、おばあちゃんの家にずっと泊まってんの?」
子供心に不思議に思ったらしい。
まだ南極を知らない子供に、どう答えればいいのか悩んでいると、おばあちゃん(私の母)が答えてくれた。
「おじちゃんが寒い寒い所へ、おばちゃんを置いて行ってしまったから、おばちゃん泊るトコないんやて」
お母さん、代わりに答えてくれて有難う。・・・けど、本人の前で捨てられたみたいに言うなあああああ(T▽T)
姪っ子が大きくなった時には忘れてますように・・・(−人−i)
星見をしていたら、ついについに、現れたそうだ!動いてるのが見たくて、送ってくれた写真をつないで アニメにしてみた♪