Pith meter(UNIXコマンドライン版)


目次


Pith meterとは、

パソコンのRS232Cに接続する温度測定装置(pith)を用いて、 定期的に測定した温度データをCSVファイルに保存するプログラムです。
このPith meterはUNIX(Linux)版です。 Windowsの場合はWindows版のPith materをご利用ください。

pithとは、

pithは、山本道成が作成した、 パソコンのRS232Cに接続する温度測定装置です。 4箇所または3箇所の温度を同時に測定する事ができ、また、1チャンネルの出力端子を設定する 事も可能です。例えば一定の温度を超えるとファンを回し、 下がるとファンを止めるということができます。
pithの回路図などの資料は全て pithのページで公開していますので、 さらに詳しい内容を知りたい方は「pithのページ」 をご覧下さい。

Pith meter の機能&特徴

各部屋の温度を測定したり、観測機器の温度変化を調べるのに便利だと思います。
まだ、最小限の機能しか付けていませんので、pithの出力端子を操作する機能は付いていません。

ダウンロード

Pith meter 最新版 ダウンロード

gzipで圧縮してありますので、適当な解凍ソフトで解凍してください。

Netscape をお使いの方は「Shift」キーを押しながらクリックしてファイルに保存して下 さい。

インストール&アンインストール

ダウンロードできるファイルはgzipで圧縮してあります。 適当な解凍ソフトを使って解凍してください。 解凍してできた、pithmeter ファイルを適当なディレクトリ(フォルダ)に保存してください。
バージョンアップする時は古いファイルを上書きするだけで大丈夫です。

アンインストールは pithmeter を削除します。

使い方

コマンドラインで実行します。
 pithmeter [-d] [-h] [-i wait] [-p port] [-t] [-v] 
指定できるオプションには次のようなものがあります。
-d
全ての情報を標準出力へも出力します。
-h
ヘルプを表示します。
-i wait
温度測定する時間間隔を指定します。(分単位)
デフォルトは10分
-p port
pithが接続されているポートを指定します。
デフォルトは /dev/ttyS0
-t
pithがちゃんと接続されているかテストします。
-v
Pith meterのバージョンを表示します。

Pithmeterを終了させるには、HUPシグナルを送ると終了します。
kill -HUP ジョブ番号

ログファイルについて

出力する温度データファイルはCSV形式になっています。

ファイル名

ログファイルのファイル名は、「年月日.csv」となります。
年は4桁、月日はそれぞれ2桁(全部で8桁)の数字になり、 Pith meterを起動した日にちになります。 日付が変わってもログのローテーションは行わず、同じファイルに出力し続けます。

ファイルの内容

記録される内容は、pithのバージョンによってかわります。
pith Version1
「測定した時刻(年月日時分秒),温度(1CH),温度(2CH),温度(3CH),温度(4CH)」
pith Version2
「測定した時刻(年月日時分秒),温度(1CH),温度(2CH),温度(3CH)」
です。

例1

pith Ver1を使い、1CHしかセンサーを付けいていない時のデータですが。
# Pith meter for unix with Pith Ver1
2003/06/22 20:34:55,28,0,0,0
2003/06/22 20:34:56,28,0,0,0
2003/06/22 20:34:58,28,0,0,0
2003/06/22 20:34:59,28,0,0,0
2003/06/22 20:35:00,28,0,0,0
2003/06/22 20:35:01,28,0,0,0
2003/06/22 20:35:02,28,0,0,0
2003/06/22 20:35:03,28,0,0,0
2003/06/22 20:35:05,28,0,0,0

とある観測小屋(プレハブ)の室温の変化

とある観測小屋(プレハブ)の室温の変化
観測データが1℃刻なので、ガタガタしています。

ベジュエ曲線で補間してやると見やすいですね。

とある観測小屋(プレハブ)の室温の変化

例2

pith Version2を使い、流星の電波観測を行っている観測棟の室温や外気温、 観測装置の温度を測定し、リアルタイムでグラフを書いて公開しています。 「観測棟および機器の温度変化」をご覧ください。

注意

お約束事ですが、Pith meter およびpith の使用による 結果については作者は一切責任を負わないものとします。 自己責任でご利用下さい。


お問い合わせは:山本道成までどうぞ。